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世界で拡大中!世界に変革を起こせ!インパクト投資

インパクト投資は、以前弊社の人気連載「投資家に問うしかない」でも紹介しました。

より良い未来を子供たちへ 世界に変革を起こせ!インパクト投資①

【投資家に問うしかない】より良い未来を子供たちへ 世界に変革を起こせ! インパクト投資 vol.77 | DACO CO., LTD.

より良い未来を子供たちへ 世界に変革を起こせ!インパクト投資②

【投資家に問うしかない】世界に変革を起こせ! インパクト投資② どうやって投資するの? vol.78 | DACO CO., LTD.

その後も急速に拡大していますので、少し詳しくご紹介していこうと思います。

インパクト投資とは?

インパクト投資とは、投資の手法のひとつで、当然、収益を追求するものですが、同時に、社会的および環境的なインパクトの創出を目的としたものをいいます。世界でその市場規模は年々拡大しており、日本でもその注目度は高まっています。これから、これから、インパクト投資でも面白いものが出てくると私も大いに注目しているところです。

インパクト投資の「インパクト」とは、ある事業活動によって、社会や環境に起こった変化や効果のことをいいます。その影響が短期であるか長期であるかは重要ではありません。今までの投資は、判断軸が「リスク」と「リターン」の2つでしたが、インパクト投資では、「影響·効果」という第3の軸が加わります。

インパクト投資のマーケット規模

インパクト投資の規模は急速に拡大しており、2022年の市場規模は世界で1兆1640億米ドルと推計されています。また、一般財団法人社会変革推進財団(SIIF)は、日本における2021年度末時点のインパクト投資残高が5兆8480億円と発表しました。

出典:GIINsight: Sizing the Impact Investing Market 2022:GIIN、日本におけるインパクト投資の現状と課題 2022年度調査報告書GSG国内諮問委員会)

インパクト投資の4つのポイント

インパクト投資を推進する国際的なネットワークであるGlobal Impact Investing Network(GIIN)は、インパクト投資のポイントを4つの要素に整理しています。

  1. Intentionality=意図性

意図性、つまり、そこに何かしらの意図があること、とは、インパクト投資に関しての明確な戦略や方針があるか、ということを意味します。

具体的には、財務的リターンやインパクトに関する目標を設定し、これらの目標を達成するために、具体的な方法や行動計画があるのか、そして、それらが本当に実行可能なのか、という点を見ます。

最終的には、リターンに関する目標の達成に加えて、社会的課題の解決や持続可能な社会の実現に貢献することが求められています。

  1. Financial Returns=財務的リターン

財務的リターンがあるか、ということは、従来から投資の主目的でありましたから、理解しやすいと思います。インパクト投資も、投資のひとつですから、投資先の企業の事業活動を通じて、社会的·環境的なインパクトを起こすとともに、金銭的なリターンが追求されていなければなりません。

  1. Range of asset classes=広範囲にわたるアセットクラス

広域なアセットクラスを含むとは、株式や債権だけではなく、不動産投資信託·原油·金などのオルタナティブ商品や、ファンドに対して投資をおこなわなければならない、ということです。

  1. Impact Measurement=インパクトの評価

インパクトの評価とは、投資した結果、社会的·環境的なリターンがどの程度得られたのか、ポジティブな面、ネガティブな面双方から、影響を測定し、評価することを意味します。

企業や投資家は、その投資による社会的·環境的な影響を把握し、より持続可能なビジネス戦略を立てられるようになります。

また、投資家や投資対象企業の社会や環境に対する貢献度が明確になることで、インパクト面におけるリターンを可視化できます。

政府や国連の動向

現在、世界では、持続可能な社会を作ろうという方向に進んでおり、SDGs目標が定められています。だた、そのために必要な資金は莫大で、国際連合は、SDGs目標の達成には年間2兆5000億ドルの資金不足があると推計しています。この不足額は、国家や世界銀行などの国際金融機関だけではまかなえきれないとても大きな規模の金額です。そこで国際連合は、この資金不足を補うのに、民間投資家の協力を得ようとしているのです。インパクト投資家には、財務的リターンを優先するグループと、市場レートより低い達成率であっても社会的·環境的インパクトを優先するグループの2種類が存在しています。

次回に続く

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