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イスラム投資に飢える中東の若者たち

サッカーワールドカップが盛り上がっていますね。カタールで開催されているわけですが、今、中東の若い投資家は、イスラム投資やサステナブル投資など、自分の価値観に合った投資を求める傾向があり、投資方針を共有する資産運用の投資先を探す傾向があるのです。

このあるグローバル・ウェルスマネジメント会社が、300人の富裕層(うち200人は40歳未満)を対象に調査を行ったところ、91%がすでにイスラム投資をポートフォリオに組み込んでおり、88%が持続可能な資産への配分を増やすつもりだと回答したとの結果が出ています。

また、回答者の約73%がネットゼロ経済への移行を推進するベンチャー企業を通じて、より良いリターンを得られると考えており、74%が地域のサステナブルなセクターで新しいビジネスチャンスが見つかると考えていることがわかりました。

グローバルな感覚を持ち合わせた若いイスラム教徒の投資とは

イスラム教の原則の遵守も重要な分野です。回答者の85%は、宗教的・文化的原則に基づく中東の伝統的価値観をいまだ持っているものの、そのうち31%は、それらの伝統的価値観は、現代の価値観やライフスタイルなどに適合するよう、ある意味アップデートされていると回答しています。他方、年配の投資家の79%は、自分たちの価値観はもっぱら伝統的なものであると答えています。この結果から、中東の若者は、保守的な年配層とは大きくことなり、グローバルな感覚を身に着けていることがわかります。

また、若年層と高齢層の投資家の、資産運用の目的にも相違が見られました。若い投資家は、ライフスタイルの向上と富の維持を重視しているのに対し、40歳以上の高齢の投資家(45%対16%)は、経済的な遺産と評判に関心があるようです。この調査では、若い回答者の投資対象が、地理的に拡大していることも明らかになりました。若手富裕層の約89%が中東に資産を保有し、今後5年間は中東に資産を維持する意向であり、残りの11%はヨーロッパ(5%)、北米(4%)、アジア太平洋(2%)に資産を維持しています。

サステナブル投資は世界的な風潮

中東の投資家に関する2022年の最新調査結果では、いくつかの分野で高齢者と若い投資家の間にコンセンサスが生まれていることが明らかになりました。特に、価値観に基づく投資についてです。次世代を担う若者たちが、イスラム投資やサステナブル投資に熱意を持って取り組んでいること、また、価値観を共有するファイナンシャル・アドバイザーと協力しながら投資を進めていくという取り組みは、この地球の将来を思うと非常に心強いものです。また、地域別投資にも熱心で、中東がより大きな富を維持・蓄積するための大きな機会を提供していることも、非常に良い動向です。

人気連載「投資家に問うしかない!」でも、サステナブル投資やインパクト投資を紹介してきました。このような投資は、日本でもやはり若年層に人気のようです。

若年層ももちろん、我々ももっと地球に優しい投資を行っていかねばなりません。弊社の無料セミナーに是非お越しいただき、サステナブル投資、学んでみませんか。

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