Guiness Global Energy Teamが今月発表したレポートをご紹介します。
2016年まとめ
■ 2016年は、原油市場のリバランスの年であった。需要増と、米国やOPEC非加盟国が減産しても相殺できないOPECによる増産という供給サイドの問題が見られた。原油価格上昇を目的とし、OPECは9月、減産に合意。
■ 原油市場の主な動向
1 原油価格を維持しようとするOPECの試みとして、生産凍結、2017年からは、日量120万バレルに減産することを決定。
2 非OPEC加盟国は、日量80万バレルまで減産することを決定。
3 日量140万バレルの原油需要が見込まれていたが、実際は、中国等の需要が伸びなかった。
■ 米国の天然ガス市場にとってもリバランスの年であった。供給過剰に見えた年初から、供給減が功を奏し、通常の水準に戻し、USD3/mcfまで価格を戻した。
■ 全体として、エネルギー関連株が回復した年だった。