ファンド分類 投資信託
戦略 ロングオンリー(ボトムアップアプローチ)
投資難易度 ★★
リスク ★★★★★
投資可能通貨 米ドル
最低投資金額 USD10,000
投資先 ベトナム上場株式並びにベトナム関連 中・小型株
規模 USD29.5百万ドル (2016年8月時点)
設定日 2013年12月23日
取引頻度 月次
ファンド・マネジャー Vincente Nguyen
◆ ベトナムの成長株に投資するファンド
バークレー・ヘッジでトップ10、その他国際的な評価を得たこともある優秀なファンドです。
投資先はベトナム中小型株式で、直近のパフォーマンスは、4.62%(2015年)、15.29%(2016年)と順調に伸びており、ファンド設定来では+66.5%の成長です。
ボトムアップアプローチという戦略で運用されています。運用会社が独自に開発した分析手法により、企業のことを徹底的に調べ、本来あるべき価値よりも低い価値にある会社を選定し、安いうちにその企業の株を買うことで利益を上げます。
60~90の厳選された企業に分散投資することで、リスクを減らしており、トップ5銘柄の株式保有割合でも11%となっています。
◆ なぜこれだけのパフォーマンスを出せるのか
当該ファンドの運用会社のレポートによると、
1 ベトナムの経済成長
(2014年世界銀行のデータより)
ベトナム タイ 日本
人口 91百万人 68百万人 127百万人
一人当たりGDP 2,052米ドル 5,977米ドル 36,194米ドル
GDP成長率 6.0% 0.9% -0.1%
2 高い学力
OECDの学力到達度調査によると、ベトナムは511ポイントを獲得しています。日本は531、シンガポール573、タイ427、インドネシア375です。イギリス(494)、アメリカ(481)よりも上となっています。
3 ベトナム政府による自由貿易促進
ベトナム政府は、特に国際経済への統合を重視した経済政策に非常に力を入れています。例えば、自由貿易協定(地域枠組)を見てみると、ベトナムはASEANの他、東アジア包括的経済協定、TPPにも参加しています。FTAなどの経済協定の数も39カ国(日本14カ国、タイ12カ国)(JETRO調べ)。貿易に力を入れていることがわかります。その他、融資金利の引下げ、銀行ネットワーク整備、外国人の査証免除、減税、海外企業誘致などに力を入れています。
4 中国からベトナムへの企業のシフト
サムソン、マイクロソフト、LGをはじめ、日本企業も、ブリヂストン、パナソニック、デンソーなど大手企業の移転が目立ち、サムソンだけで、150億米ドルが投資されています。