積極的ファンドと消極的ファンド

 今日のバンコクは、この時季にしては珍しい雨ですね。1月に3日連続で雨とは、初めての経験です。

 さて、気象も混乱しているようですが、世界中の市場で経済の混乱が起こる度に、積極的ファンドに投資しがちな投資家の方が多いような気がします。彼らはなぜ、不安定な投資商品に手を出したがるのでしょうか。

 不安定な投資商品は、手数料が安いことも多く、アグレッシブなマネジャーから勧められたりすれば、うっかり投資してしまうこともあるかもしれません。しかし、私は、投資家の皆様にはいつも、投資商品の戦略、そしてその戦略の利点と不利な点を理解してから投資するべきだとアドバイスをしています。

 積極的ファンドとは

 積極的なファンドマネジャーは、いつ/何を、買う/売る、を積極的に決めます。これは簡単なことに聞こえますが、実際はとても複雑で、難しいものです。ファンドマネジャーは、マーケット状況を常にリサーチし、マーケットに影響を与える、複雑に絡み合う金融や経済の情勢を理解していなければなりません。これは、専門知識が必要なので、相当の努力と時間を要します。だから、積極的なファンドマネジャーは、手数料が高いのです。

 しかし、常に積極的ファンドが良いのかというと、そうではありません。積極的ファンドは、一定の条件の下では非常に良いパフォーマンスを期待できますが、モーニングスターの積極/消極バロメータによると、近年は消極的ファンドのパフォーマンスの方が良いとのデータが出ています。

 消極的ファンドとは?

 積極的ファンドは、先に書いたとおり、個人の市場分析に依存しますが、消極的ファンドは、ある一定のグループの株式や預金に特化したものとなります。消極的ファンドは、例えばS&P500やDJIAといった特定の株式市場の株に焦点を当て、投資をします。このため、ファンドマネジャーは、投資先の株式市場に影響を与え得ることだけを見ていればいいので、積極的ファンドに比べ、運用が比較的ラクといえます。一方、積極的ファンドに比べ、パフォーマンスは比較的低い傾向があります。

 どっちを選ぶべき?

 いずれにもメリット・デメリットがあるのは当然です。それら全てをリストアップしてここに書くのは賢明とはいえないのでやめておきますが、投資をするときに重要なことは、起こり得るシナリオを、なるべく多く考え、自分はどれだけのリスクを取れるかを考えることなのです。これは非常に基本的なことなのですが、きちんと考えている投資家があまりにも多いので、ひとことつぶやいてみました。