お金に困らない一生を送るために子供に教えるべきこと
私たちにとって、お金は生きていく上で必要なものです。ところが、日本ではお金の話をすることを何かのタブーのように避ける風習があるように感じます。あまり「お金の教育」に対して積極的ではありませんでした。しかし最近は金融庁自らが、子供の金融リテラシーのページを開設し、子供が学ぶべきことを紹介するなど、金融教育の重要性が見直されています。弊社では、バンコクで初となるキッズマネースクールを開講するなど、子供へのお金の教育を積極的に支援しています。DACOの人気連載「投資家に問うしかない」でも、子供の金融教育について何度かご紹介してきました。
欧米と比べて資産形成が苦手な日本人
欧米では、子供にお金の話をすることは当たり前のことで、資産運用や資産形成について子供が学ぶことが重視されています。そのせいか、日本人は株式や投資信託を持つよりも、貯金に回すという人が圧倒的に多い傾向にあります。未だに投資は怖いものだとか、詐欺のようなものだと思っている人も多いのではないでしょうか。
貯金はある程度は必要ですが、必要以上に持つことにはなんのメリットもないどころか、むしろデメリットばかりです。
銀行に貯金としてお金を預けていても、もしくはタンス預金で持っていても、金利はほとんどゼロに等しい。(タンス預金なら確実にゼロ)他方、多くの人が身をもって実感していると思いますが、日本でもタイでも、近年物価の上昇が急速に進んでいます。インフレ率に負けないように資産運用をしていかなければ、あなたの預金の価値はどんどん目減りしていきます。
高校では金融リテラシーの学習が必修に
022年4月からは、高校で金融リテラシーを学ぶことが必修とされました。高等学校学習指導要領には、「家計管理については、収支バランスの重要性とともにリスク管理も踏まえた家計管理の基本について理解できるようにする。その際、生涯を見通した経済計画を立てるには、教育資金/住宅取得/老後の備えの他にも,事故や病気,失業などリスクへの対応が必要であることを取り上げ、預貯金/民間保険/株式/債券/投資信託等の基本的な金融商品の特徴(メリットデメリット)資産形成の視点にも触れるようにする。」と記載されています。高校生が今後学校で、投資信託や積立投資といった金融商品や資産形成について学ぶことになります。
きちんとした金融知識をもとに、自分の収入を上手に運用することが、これからの時代には必要です。小学生や中学生のお子さんでも、やがて投資に興味を持つ可能性があります。お金にまつわることは、とりかえしのつかない失敗を避けることが大切。今後は家庭でも子どもにマネー教育を行うのが一般的になっていくことでしょう。
年齢別に必要なお金の知識とは
政府は、年齢別に必要なお金の知識を以下のように定義しています。
小学生 貯蓄の意義を理解できること。おこづかい帳をつけることができること。
中学生 家計の収入支出を理解できること。勤労の実感ができること。
高校生 長期的な資金管理・資産運用・金融商品の基礎知識を身に着けること。
大学生以降 金融商品のリスクとリターン、ライフプランと収入と支出、金融商品の仕組みや特性を理解することができること。
子供には、楽しく学んでほしい
大切なのはわかっていますが、お金の話というのは時に難しい面もあります。
弊社のキッズマネースクールは、このうち中学生が学ばなければならないとされている内容までが組み込まれています。それに加えて、日本を離れ、海外で暮らすお子様には為替についても学んでほしいと、為替についても学習することができるカリキュラムとなっています。
さらに、キャッシュレス時代を生きていく子供たちには、キャッシュレスについて学ぶことが非常に重要だと考えるため、キャッシュレス決済についても勉強していただいています。
優秀なアプリやゲームで、家族で楽しく勉強
我が家では、普段の生活が金融教育となっています。お小遣いをあげるときは、当然お手伝いをいう労働の対価ということを教えますし、ショッピングにいけば、本当にそれが値段にあった価値があるのかを一緒に考えます。家族全員でモノポリーや人生ゲームをすることも良いことだと思います。モノポリーは、投資や不動産売買をしながら資産を増やすゲームなので、遊びながらお金の流れを学べます。人生ゲームも非常に優秀なゲームで、お金の数え方から借金まで体験でき、仕事やキャリアを考えるといった人生設計を体感できるところが良いポイントです。パパとママの実体験を話してあげながらやるのも楽しいでしょう。
ゲーム感覚で楽しく遊べるアプリを使うこともあります。金融庁が子供たちに大人気のうんこドリルとコラボして作っているアプリなど、大変優秀なものもたくさんあるので、こういったものも今後ご紹介していければと思っています。