これからの投資に必ず役立つ「カーボンニュートラル」を理解しよう
こんにちは、日本ウェルスマネジメントのリチャードです。「カーボンニュートラル」、一度は耳にしたことがありませんか。「ゼロカーボン」とも言われています。似たような言葉に、「脱炭素」というものがあります。違いは何かというと、「脱炭素カーボンニュートラル」や「ゼロカーボン」は、二酸化炭素の排出量をなくしてゼロを目指すことです。 カーボンニュートラルが排出してしまった温室効果ガスをさまざまな方法で相殺して実質ゼロにするのに対し、脱炭素は実質ゼロではなく、二酸化炭素の排出量を減らしてゼロを目指します。このゼロカーボンへの取組は、世界中で行われており、投資の対象としても注目を浴びています。これからの投資にとって、必ず役に立つ知識をお伝えします。 なぜゼロカーボンが投資にとって重要なの? パリ協定やSDGsの世界的な議論を背景に、環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)の観点で投資先を評価する「ESG投資」が拡大しています。以前、人気連載「投資家に問うしかない」でもお伝えしましたね。 おさらい【投資家に問うしかない】エコ世代は投資もエコ! ESG投資に注目せよ! vol.58 | DACOCO., LTD. 企業が自らの事業の使用電力を100%再生可能エネルギーで賄うことを目指す国際的なイニシアティブであるRE100や、気候変動に関する財務情報開示を積極的に進めていくという趣旨に賛同する企業等を公開していく取組であるTCFDなどの取り組みが拡大するにつれ、サプライチェーンを含む脱炭素化を目指す動きが広がり、CO2排出削減に積極的な企業が融資や顧客を獲得しやすいビジネス環境へと急速に変化しています。 ゼロカーボンが企業にもたらす影響とは?ビジネスはどう変わるの? ゼロカーボンとは、低炭素の電源や再生可能エネルギーを利用してCO2の排出を削減・消滅させ、持続可能な環境に向けて、「ビジネスや生活のあり方を見直す」ことです。つまり、温室効果ガスの排出量ネット・ゼロを達成するには、クリーンエネルギーへの切り替えと、化石燃料から電気への移行が必要になります。具体的な例を挙げると、例えば、電気自動車の需要が増え、電気充電スタンドの数が急増いることが挙げられます。農村部ではソーラーパネルや風力タービンが爆発的に普及し、スマートグリッド(次世代送電網)を介してクリーンエネルギーが送られるようなインフラの整備が急速に進められています。企業は、エネルギーコストの削減と利用者の健康を守るため、グリーンビルディングに投資し、産業用ソフトウェアやセンサーなどの最先端技術を活用して資源の効率化を図っています。 これらの活動には、莫大なお金がかかりますよね。つまり、環境のための活動には、企業 や政府からの莫大な資金が絡んでいる、SDGsの取組が世界で拡大しているということは、この分野には、世界中の莫大な投資マネーが動いている、ということなのです。 ...